四天王寺式伽藍配置

大阪市天王寺区四天王寺という寺があります。2010年4月13日、そこに行く事ができました。今から約1400年前、西暦539年日本で初めての寺、聖徳太子が建てた寺です。戦争時の空襲で焼失したのですが復興されています。全体の構成は建物が大きく写真にうまく入りません。南大門そばにある案内板の一部です。

現在地と書いてある門が、南大門、南大門をくぐり、仁王門、五重塔、金堂、講堂と、建物が一直線に配置されています。これを四天王寺式伽藍配置と呼ぶのだそうです。この場所にこの伽藍配置を取ったのは、上の写真の左側に、鳥居がありますが、当時この鳥居の先は海で、大陸からやって来た人たちに対して、大規模な寺院が日本にもあるのだと言うことを示すために、一直線配置を取ったと説明をうけました。
また、その後の代表的な伽藍配置、「法隆寺式」は、金堂の横に五重塔が来る配置になります。寺院をスペースに対して効率よく配置するために法隆寺式ができたと聞きました。2010年3月19日の日記、「上淀廃寺跡(3)・・「金堂と3塔」・・他に例のない伽藍配置」に書きましたが、「上淀廃寺」はやはり特別な寺だったのでしょう。
四天王寺の中に、「本坊庭園 極楽浄土の庭」があります。案内パンフレットの最後に、次のようにありました。「人々は阿弥陀三尊に招かれて極楽浄土に到達し、季節の花が咲き乱れる庭園の美しさと相俟って、極楽浄土へ往生したかの感動を味わうことができるでしょう。」


滝があり、池があり、石があり、桜の花吹雪の中今までにない庭園を堪能しました。