上淀廃寺跡(3)・・・・・「金堂と3塔」・・・・他に例のない伽藍配置
上淀廃寺の「金堂と3塔」の伽藍配置は、これまで日本で見られている伽藍配置と異なり、海を渡って来た人たちの創建になるのかということで注目されています。
下の写真は、昨日載せた写真の、反対方向から撮ったものです。南側から北を見て金堂跡を撮っています。写真奥の小高い丘の向う1kmほど先が、妻木晩田遺跡です。
写真の手前の説明板を載せます。右側の配置図の部分。
説明板左側の説明文を載せます。
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寺院の中心部
金堂や塔などが位置する中心部は、仏の聖なる空
間として回廊や築地塀で区画され、僧侶以外は立ち
入ることは少なかったようです。
上淀廃寺では、およそ半町(約53m)四方あり、そ
の南側を回廊、東西両側を築地塀、北側は丘陵斜面
で区画されていました。金堂の東に3つの塔を南北
に並べる他に例のない建物配置をとっており、3塔
の中心の礎石は等間隔、−直線に並びます。さらに
金堂と中塔の南辺をそろえ、中門の中軸線は境内の
中軸にあわせ、中心部の中心から少しずれる設計だっ
たとみられます。
また、古代寺院では、金堂の北側(背後)に講堂が
造られますが、この寺院では確認されていません。
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