大山牛馬市と大山道

大山道は、地蔵信仰の大山まいりを経て牛馬市の道として多くの人、牛、馬たちが通った道です。遠方から何日もかかって山道を歩いて大山まいりした中世、食料を牛馬の背中に乗せた人たちでにぎわいました。享保15年(1730)頃、大山寺の山奉行吉川右平太の尽力により博労座で組織的に開催されるようになったと言われています。江戸時代には、4月、9月の大山の祭日と、のちには7月にも開かれました。
大山の牛馬市には、隠岐島からも牛がやってきました。淀江の浜で、牛を海の中へおろし、陸まで泳がせたそうです。元気のいい牛の選別と、体に付いた虫を駆除する効果があったそうです。

写真は博労座第4駐車場の西側半分くらいが写っています。(2009年10月19日撮影)