ツルシキミ/オオカニコウモリ

10月の終わりごろ、横手道を歩いていて、エゾユズリハが群生しているあたりに、赤い実を付けた植物を見つけました。私が初めて見たのは、2年ほど前、大神山神社から元谷へ向かう途中でした。赤いものを探している私にとっては、見つけてほっとするものでした。名前はツルシキミです。ここに載せた写真の撮影は2008.10.11。

「大山の住人たち」森本満喜夫著によれば、シキミと葉が似ていることによって名前をもらったようです。シキミは実が猛毒で、「悪しき実」が由来と言う。葉には独特の香りがあり、ハナの木として仏事に使うこともあります。シキミの木が、家のそばに植えてあったのですが、実が猛毒と知って、捨ててしまいました。シキミはモクレン科。ツルシキミは、ミカン科だそうですが、ツルシキミの実も有毒です。
写真では、そばに、かに(ガザミ)の甲羅の形をした葉を持つ、オオカニコウモリが少し紫がかった、小さな花をつけています。オオカニコウモリの葉は山菜として食べられるそうです。