大山に多い樹木(3)・・・・・・ブナ

「大山のブナ林は1600haをこえる、西日本最大規模の広がりを持ち、1000種の昆虫や170種程の野鳥など数多くの野生生物の生息地となっています。」(百万年の時を刻む山を歩く 大山森林生態系地域ガイドブック 近畿中国森林管理局 平成16(2004)年2月発行より)
人手の入らない状態で、自然のままに任せて長い長い年月を経た森林では、今後環境が変わらなければ、安定した状態が続きます。これを極相林と言います。大山のような高地ではブナ林となり、低地ではシイ、カシ林となります。
大山のブナ林の見られるところ。横手道では、湧き水の清浄泉付近、道より上側。阿弥陀堂コースでは、夏山登山道から、大山寺に向かう道の両側。宝珠尾根(中の原スキー場の一番上から、さらに上に上がったところ)は一帯がブナ林で、巨大ブナがあります。直径1m、樹齢280年くらいのものもあります。
実際にここに行くには、大神山神社裏手から、元谷に向かい、途中左に分かれて、下宝珠越まで登り、宝珠山へ向かい、上から下りてくるルートを取った方が楽です。

宝珠山のブナ

宝珠山の巨大ブナ。直径1m以上あります。

上の巨大ブナの枝。写真右の2本の幹は、途中で二股に分かれたものです。