ダイセンと名のつく植物(4)・・・ダイセンキャラボク

気象庁は、6月9日、中国地方は梅雨入りしたものと思われると発表しました。平年より3日遅れ、昨年より12日遅い梅雨入りです。
今日も雨が降っています。
ダイセンと名のつく植物、ダイセンキャラボク。鳥取県の木に指定されています。小さい時から名前を聞いて育ちました。大山大神山神社左奥に、鳥取県の木として、紹介板が立っている大きなダイセンキャラボクがあります。広がり15m高さ2.5m。高さは大きくありません。冬に雪が多く、横に伸びる性質を持って生き残ったのでしょう。
大山8合目から上に8haのダイセンキャラボクの純林があります、これが昭和27年に天然記念物に指定されました。下の写真は大山寺参道で撮ったものです。イチイ科の植物、雌雄異株です。雌株には赤い実がつきます。果肉は食べられ、甘くおいしいのですが、種には毒があります。ダイセンキャラボクと名がついているのは、広い面積に、まとまってあることが大山の特長だからです。

葉の形に似たようなものがありますが、モミノキ、カヤ、とも小さい葉の出方は軸の両側二方向です。キャラボクはあっちこっちぐるっと放射状に葉が出る特長があります。
JR山陰線の駅のプラットホームにもダイセンキャラボクが植えてあります。大山口駅にもありました。成長が遅く、なかなか大きくならない樹木なので、庭に植えられている方は大事にしたほうがいいと思います。大きいものは貴重です。移植は難しい樹木だと言われています。