鍔淵寺(がくえんじ)・浮浪滝と蔵王堂・韓竃(からかま)神社

2015年9月6日、雨の中を、出雲市にある、鍔淵寺(がくえんじ)・浮浪滝(ふろうのたき)と蔵王堂・韓竃(からかま)神社に行ってきました。
大山町ガイドボランティアの会の研修会で、大山寺や、大山町に関係のある地を選んでいます。
下の写真は、鍔淵寺根本堂への石段を上っているところ。

根本堂の裏には、大山寺にゆかりのある、銅鐘があります。(写真は載せていません。)
鐘楼の説明板には、次のように書いてありました。
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「銅鐘(重要文化財)総高 113.1cm、口径 63.2cm
寿永2年(1188)在銘の銅鐘
もと鳥取県倉吉市大日寺上院の鐘
当山で修業した武蔵坊弁慶が一夜のうちに伯耆大山寺から持ち帰ったとの伝説は名高い。
これにちなんだ「弁慶まつり」は毎年挙行される。」
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鍔淵寺は、推古2年(594)開山と言われています。大山寺の開山よりも、ざっと100年くらい前です。浮浪滝を中心とした修験の道場であり、全国的にも著名な信仰の場として発展し、12世紀に入ると、比叡山延暦寺の末寺となりました。
小雨の中、浮浪滝を目指して歩きます。

浮浪滝の高さは18m、滝の奥にある蔵王堂の下からも水が流れ出し、すごい迫力です。
滝と蔵王堂を見ていると、修験の霊力を授かりそうな気になってきます。
蔵王権現を祀っています。


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鍔淵寺から車で15分ほど移動し、韓竃神社に行きます。
地元のガイドの方に案内していただきました。
韓竃神社は、島根県出雲市唐川町にあります。
出雲国風土記」には『韓銍社(からかまのやしろ)』と記されています。

大和政権の時代、朝鮮から、「植林法」やタタラ製法、鍛冶技術などの「鉄器文化」が伝えられたとされ、カラカマのカマは、溶鉱炉を意味するとも言われています。また、この神社より奥は古くから産銅地帯といわれ、金掘り地区の地名や自然銅、野タタラ跡もあり、鉄器文化の開拓と深い関係がうかがわれます。
ガイドの方から、このあたりに、「カラ」の付く地名や、屋号が多いと聞きました。また、鍛冶屋さんも多かったと聞きました。

鳥居をくぐり、石段を上っていきます。

神社の前には大岩があり、わずかな岩の隙間を通っていきます。
岩穴の向こうに神社があります。

下は、神社の写真。出雲市のホームページからもらいました。

下の写真は、神社からの帰り、岩の隙間。

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弁慶の出身地として、和歌山県田辺市の声が大きいですが、ここ出雲地方にも、
弁慶が生まれ育った伝説があります。中海(松江市)には、弁慶が小さいころ、いたずらが過ぎて隔離されたと言われる、弁慶島があります。