大山、大神山神社銅鳥居の基礎石

現在の大神山神社銅の鳥居は、西楽院跡の少し下にありますが、この鳥居は、今まで2回引越ししています。
鳥居は、天明2年(1782)に建立されました。大山にある三つの鳥居の中で最も古いものです。
明治10年(1877)ごろの写真では(*1)鳥居の上側、大山に向かって左手に石垣と燈籠が写っています。参道には石段があります。場所は、現在の宮本旅館横辺りだと聞いています。この鳥居は、昭和8年(1933)に、参道整備のため博労座下に移されたそうです。昭和34年(1959)の鳥居付近の写真には、鳥居のそばには家や店はありません。道端に桜の花が咲いています。
昭和37年(1962)に、大山観光道路(旧尾高道沿いに作られた自動車道路、当初は大山有料道路と言っていました。)が出来た時に、現在の場所に移されました。
大山について色々話を聞いている時聞きましたが、宮本旅館横辺りから引越しした時に鳥居に使ってあった基礎石が置いてあるところがあります。
大山宝物館、霊宝閣の下に大神山神社駐車場がありますが、ここにあるトイレの手前、霊宝閣側の石垣に沿わせて置いてあります。高さが1.5mくらいあり、上面に丸い穴があります。

近寄って見ると、石の肩にフキノトウが生えています。今年は、昭和で数えると85年になります。何十年も経てば、石の上にもいろんなものが生えてきたことでしょう。

(*1)参考・・・大山今昔写真集(平成20年6月16日、立花書院発行)には、明治、大正、昭和の大山寺の写真が収められています。