金門の落石
大山大神山神社へ向かう石畳の道を200mほど歩いた所に、右に分かれる道があります。ここを100mほど行くと、金門です。
切り立つような大岩で出来ていて、断崖絶壁が互いに向き合って、門のように見えます。古くは、ここを通って、大智明権現(現、大神山神社)へお参りした道だった所です。大神山神社側から見ています。
下の写真は、断崖の北側(右)の岩壁の写真です。
嗒然の「大山雑記」の中に、「落石、凶を示す」 御金門の落石 と言う項があります(*1)。金門の断崖から落石することがあり、この落石は、お坊さんの死の前ぶれだとか、あるいは戒律を犯したものがいるのだと言い伝えられていたそうです。
現在の金門は、砂防のため堰堤が作られて通れません。下の写真は、堰堤の上から撮っています。
大きな岩が落ちていますが、いつ落ちたのかわかりません。平成14年(2002)に作成した、大山自然歴史館の自然観察ガイドブックに写真が載っていますので、それ以前に落ちたのでしょう。今でもここにあります。
下の写真は、堰堤の下側から撮っています。
この大岩と、大山雑記を見て、やっぱり、昔から岩が落ちることがあり、それを気にかけていたんだなと思いました。
(*1)・・・・参考文献:大山寺の名僧 発行:角磐山大山寺