熊野古道・・・・ウラジロ/コシダ

去年の11月下旬、和歌山県田辺市で開催されたボランティアガイド全国大会に参加し、熊野古道の一部を体験ウオークしました。約2時間半、伏拝王子(ふしおがみおうじ)〜熊野本宮大社まで約4km歩きました。古くは後鳥羽上皇が何十回も通られ、多くの熊野参りの人たちが歩いた道です。現在は、昭和30年代、日本の高度成長の時代に植林された檜や杉が、樹径20から30cmに育ち、きれいに枝打ちされていました。道端で変わったシダを見ました。コシダ(ちいさいシダ)と言うそうです。大山では見たことがありません。ウラジロによく似ていますが、一本の茎から数本枝分かれして、その先に2、3枚のウラジロによく似た葉が付いています。下は、コシダの表の写真。

下は、裏の写真、一本のコシダです。フラッシュを焚いたので白が強調されていますが、ウラジロではありません。
下の写真は、一面のウラジロです。道端から奥にかけて一面に生えていました。あちこちにありました。ウラジロは少し日差しのある日陰に育つのですが、ちょうどいい環境になっているのでしょう。

去年の暮れ、ホームセンターで、ウラジロの付いた注連飾りを手にとって見ると、和歌山県産と書いてありました。納得です。
体験ウオークでガイドして頂いたのは「本宮語り部の会」の方でした。「私たちは、目の前にあるものを説明するのではなく、心の中の世界の話をするのです。」と言う言葉が印象的でした。ガイドのいない熊野古道は、単調な、どこにでもある山道に思えました。植物の種類の多さを大山と比較すると、大山が圧倒的な多さだと実感して帰りました。