大山寺古絵図(2)・・・・・鳥居

昨日の伯州角磐山大山寺絵図、絵図が描かれたのは寛政9年(1797)。この絵図の鳥居について補足。

写真のほぼ中央、博労座の端参道に鳥居が描かれています。これが銅製の鳥居。製作は、天明2年(1782)。現在の参道の宮本旅館の脇にあったと聞いています。今は、大神山神社参道の途中、西楽院跡の下にあります。
今の大山寺の下にある石製明神鳥居が描かれていません。この鳥居は、文政3年(1820)に作られたものです。写真の右側、横手道にも、石の大鳥居も描かれていません。石の大鳥居は、嘉永7年(1854)に作られています。米国ペリー艦隊が浦賀に最初に来たのが嘉永6年(1853)。2回目が、嘉永7年(1854)で、その年の建立です。
三つの鳥居の中で、銅製の鳥居が、一番古いことになります。この鳥居は、何回か修理されて現在に至っています。