大山の触ると危険な植物(1)・・・・・ミヤマイラクサ(2)

昨日に続きイラクサ。ネットで「イラクサ、刺(とげ)」を検索すると、「イラ」は古語で刺(とげ)とありました。古語辞典を引くと、確かに1.草木のとげ2.いらくさの異名とありました。広辞苑で、いらいら(苛苛)を引くと、「刺などが皮膚や粘膜を刺激する不快な感触。ちくちく。」とあります。「いらいら」の起源はイラクサにあったと知りました。
イラクサのとげ進化の話。・・・・「奈良公園に自生するイラクサが、公園のシカに食べられるのを防ぐため、毒をもつとげを多く持つように進化した。」奈良女子大、昆虫生態学グループがまとめたそうです。奈良県南部のイラクサに比べ、とげの数が平均50倍以上も多く、この特徴が種子にも受け継がれていることを確認した。実際に、シカがいる所に移植し比較すると、とげの多いほうが食べられないで残る率が高かったそうです。シカは1200年前に、鹿島神宮茨城県)から連れてこられた言い伝えがあり、現在に至るまでに、シカに対する防御機能が進化してきたと言うわけです。・・・・日本経済新聞記事 2007年9月25日より。
もう一つ、「イラガ」。幼虫の毛虫が危険です。庭木の、サザンカ、ツバキに良く付きます。毛虫は、毒針を持ち、軽く触れただけでも折れて、体にささってしまいます。これが、痛い、不快、大変な毛虫です。直接触ったわけではありませんが、ツバキを剪定した枝を抱えて運びました。途中で、イラガの幼虫の死がいがあったのを見ました。3時間ほど後、腕、胸に、痛い様なかゆいような不快な感じがし、これが二日続きました。衣服に付いたら、人に触れないようにして、捨ててしまわないと、一緒に洗濯などするとほかの衣服も着られなくなってしまいます。刺を持っているのでイラガと名前が付いたのだと納得しました。イラガは、大山とは直接関係はありません。
イラガの幼虫の写真。大きさは、1〜2cmくらいです。これを見たら触れないこと。刺が衣服に付いたと思われる時は、捨ててしまうことです。