ブナ・・・・・・・木肌・実・葉

ブナは大山を代表する一番の樹木です。ブナの森があるということが、自然の環境が残されている代名詞になっています。明治以前には、大山は神域として、勝手に樹木を伐採することは禁じられていました。その後、昭和11年(1936年)に国立公園に指定され早くから保護管理されてきたことによります。
ブナの成長は遅く、胸高直径で、1年間に平均約4mmづつ増加する計算になるそうです。直径40cmのブナの木で100年、80cmで200年かかります。大山のブナの寿命は350年から400年位だそうです。
大山を歩かれる時には、ブナの年齢を考えてみるのもいいでしょう。
ブナの木肌、葉、実の写真を載せました。

ブナの木肌
表面がつるっとした肌で、白い模様が付いた肌です。似たような木肌の樹木はありますが、縦に筋があったり、縦に割れ目のあるものはブナではありません。むしろ、筋があるとすれば、横です。

ブナの実と葉
実が生るのは、50年から60年生以上の樹木だといわれています。木の丈が大きいので、なかなか実が生っていることは見えにくいのですが、地面に実が落ちていることがあります。その周りを探してみてください。写真の「実」と言ってきたのは「殻」で、中に本当の実があります。三角錐テトラパックの形)の、ソバの実と同じ形をした、5mmくらいの実が2個入っています。