横手道を歩く

2009年(H21)6月6日横手道を歩きました。大山自然歴史館主催の、大山ガイドおよびガイドしようとしている人たち向けの研修会です。大山の、標高800〜900mのところを西から東へ横切るように大山寺に向かってつけられている道です。横手口(大山環状道路と横手道がぶつかるところ)から大山自然歴史館まで約4.5km、歩くだけなら1時間半のコースですが、今回は3時間。横手道は、大山参りの道の一つで、日野、美作、備中、備後から大山に参った人たち、牛馬の通った道です。道には一丁地蔵と言って、一丁(109m)ごとにお地蔵さんを置き、道しるべとしました。このお地蔵さんは、信仰の厚い人たちが寄進したものです。大山牛馬市は、享保15年(1730年)今から約280年前、大山寺境内の博労坐で組織的に行われ、昭和12年(1937年)に廃止されるまで200年以上にわたって続きました。ここを通って行った人たちとその時代に思いを馳せながら歩くことが出来るのは大山の大きな魅力です。
枡水原リフト上、ここは、簡単に行けて、見晴らしのよい、ビュースポットの一つです。あいにく、雨は降らないものの、雲に覆われて山も、裾野も見えませんでした。別の日に撮った写真を載せました。

これは2007年6月3日撮影。右から、孝霊山、日本海島根半島の先端、弓浜半島、中海が見えています。

これは上と同じ日に撮影。視野を少し左(西側)へ振っています。中海に大根島が見えます。その左には宍道湖

大山道の様子。



途中で見つけた、ダイセンニシキマイマイ。殻の直径は6cmくらい。ニシキと名前がついているだけあって風格があります。



モリアオガエルの卵。下には砂防工事で使ったコンクリート製の水槽があります。水は雨水が頼りです。



石の大鳥居。大山寺に向かって見ています。この鳥居から先は寺の境内だと言うことを示しています。またここに番所(関所)があり、牛馬市では入場料を取っていました。



左が一丁地蔵。お地蔵さんの左肩(向かって右側)に一番と彫ってあります。鳥居の脇にあります。一丁地蔵は、1番から順番に番号が彫ってあり、一丁(109m)ごとに、大山側を1番として順次置かれています。枡水原スキー場リフト上に18番があります。

なお、通常のウォーキングコースは、桝水原スキー場のリフトで上まで上り、横手道を歩きます。桝水原までは、大山ループバス(期間限定運行)を使うことも出来ます。秋は紅葉と落ち葉の絨毯を歩くを最高のコースです。